「ん?。あれはまさかGAG?。」
とある国道から、川沿いに伸びている狭い道がありまして、そこを少し入った家と家の間に
こいつはたたずんでいました。

右側のバックミラーの、ミラー部分だけがとれてなくなっています。
軒下からわずかに外れていて雨に打たれていたせいか、結構錆びてます。
ただし日当たりがあまりよくなく、風通しがわりといい場所のせいか、カウルなどは 比較的きれいです。

先日、レストアしていたGAGがとりあえず完成したばかり。置く場所の問題もあるし、
長期間放置してあるらしいとはいえ、簡単に譲ってくれるとは限りません。
しかしこのままにしておけば、確実に土に帰ってしまいます。
とりあえず呼び鈴を押してみましたが、誰も出てくる気配はありません。
夕方、出直すことにしました。

出直してみると、昼間はいなかった車が止まってて、家に明かりがついてます。
呼び鈴を押すと奥さんが出て来ました。事情を説明すると、旦那さんが出て来ました。
「こうこうこういうわけで、あのバイクを譲ってほしいのですが・・・」
「ああそう。売るとかいうんじゃねえんだろ?。乗ってくれるなら持ってってええよ。」
あまりにあっさりOKが出たので驚きました。

御主人「5年ぐらい前に、ガソリンがなくなったままここに置いてンだ。エンジンは簡単にかかると思う。」
 私 「とりあえず錆を落とさないといかんですね。(でも結構錆びてるから、走れるようにするには時間とお金かかるなぁ〜(^^;)」

その後、キーをいただき、書類がない事がわかると、住所と名前を書いてハンコをついた紙をくれました。
明日の夕方取りに来ることを告げると、「明日はいないと思うから、勝手に持ってっていいよ。」
あまりにも簡単にコトが進み過ぎて怖いぐらいです(^^;

翌日、チャーターした軽トラで伺うと、やはりお留守でした。
菓子折りを入れた袋の中に、自分の連絡先と簡単なお礼を書いた紙を入れ、ドアノブに下げておきました。
軽トラックに足場板をかけ、サァ!積み込みだ!。起こしてスタンドを上げて・・・んげ!タイヤパンクしてまんがな。
グリスアップしまくった1号車とくらべると、押し歩きがさすがに重い!。
でも一度GSX-R1100を軽トラに積んだことがあるけど、あれに比べたら楽なもの。積み込んでロープかけて、家路につきました。

帰宅。とりあえず写真撮影。
QV30ですらわかるぐらい錆びてます。

フロントフォークはストロークするものの、インナーは錆び錆びで使用不能。フレームは小錆がそこらじゅうに。
タンクは左側に1円玉大ぐらいの塗装浮きが数カ所あり、剥がすと当然錆び。これ以外はきれいなタンクなのに・・・。
これのために要再塗装。穴は空いてないと思いたい(^^; (補足:大穴が空いてました!)
タンク内部は、ガソリンを空にしてあったおかげか、ガソリンが残っていたらしき所以外はきれい。
今度は花さかGタンククリーナーではなく、安い錆取剤を使ってみるかな。
その他、ありとあらゆる鉄部品はすべて錆びています。カウルステー大丈夫かな?。

クラッチワイヤーは握れるし戻ります。スロットルも回るし戻ります。フロントブレーキは効きます。
リヤブレーキはためしてません。リヤショックは一応生きてるみたいです。
バッテリーは当然のごとく死んでます。

アンダーカウルをはずしてみると、底部の一番後ろあたりが熱で変型しています。
「おぉ!。これが掲示板で話題になってたグヨグヨかぁ。」
そうです。うちにあるアンダーカウルは運良く、どれもグヨグヨになってないのでした(^^;

プラグとマフラーを外してみました。エンジン内の見える範囲では錆びは出てないようです。
キックアームをゆっくり踏んでみると、簡単に降りました。異音もありません。
圧縮もあるみたいです。
試しにクラッチを握って、シフトペダルを動かしてみると・・・どこのポジションにもカチッ!と入ります。
これならシフトチェンジする時に悩むことはないはず・・・。
1号車のミッションは、何らかのトラブルを抱えている事を確信しました・・・・・。

当面の目標。
2号車をレストアし、2台で中山ダムまで行く!

既に1度やってるから要領はわかるし、どのぐらいのパーツが必要で費用がどのくらいかかるかも
把握できてしまいます。誰かの役に立つかと思って始めたパーツ注文状況が、自分の役に立つとは
思ってもみませんでした。

2号エンジンが無事始動し、1号エンジンよりも程度がよいようなら、1号車に2号エンジンを載せ、 1号エンジンをバラします。
と、いうことは、一段落つくと思っていた「純正パーツ情報」は引き続き、エンジン内部パーツまでも
掲載していく事に・・・(^^;

2号車が無事完成した頃に、またGAG発見したら確実に憑かれてますねぇ・・・。