フィンランドにおいては、1994年の新規制以前のモペッドには、ウィンカー、オイル潤滑機構、バッテリー、カウルなどの、”不要とされる装備”は見られない。60kg(132ポンド)を上限とする規制値は、バイクに”不要な装備”を許さなかったのだ。
フィンランドの法律は、スペインやオランダのように、モペッド製品にペダルの装着を強制しなかった。しかし40km/hの速度規制と馬力規制があった。
フィンランドの規制は、Solifer-Suzuki R engineはたった1.5馬力(1.1kw)しか与えなかった。
だが一方、日本のRB50 GAGは5.2ps(3.9kw)の馬力を持った。

ウインカーやその他の”不要な”装備は、64kgという重い？バイクをより軽い60kgにするために取り除かれた。
基本的な２ストロークエンジンは４速ミッションを装備。混合給油機構はなかった。
ユーザーはガソリンと２ストロークオイルを自分でミックスしなければならなかったのだ。

エンジンは非力だったが、フィンランドのスズキ輸入業者のSoliferと、
Soliferのモペッド製造業者のBensow Oyは、油圧式フロントディスクブレーキ、
フルフロータースイングアームを装備したレーサーレプリカミニバイクを販売する事ができた。
アルミボックス型のフレームは、速度をフルに活用するための装備としては十分以上だった

もしオリジナルのRB50 GAGが、小さいエンジンを搭載したためにもっと遅いバイクだったら、
フィンランド版と同じくらいの遅さだっただろう。
見た目で、バイクが速くなるわけではない。ただの装飾でしかないだろう。
幸運にも、装飾されたモペッドは、フィンランドでは幅広く受け入れられていた。

私の知る限りではRB50 GAGは、フィンランド版が販売された直後にスズキの販売ラインナップから消えました。Solifer-Suzuki Rは、1989年まで販売されました。